八いつ賞2007
2007年度卒業設計提出作品
山口智三
 Learning from Catastrophe -災害資料館計画-
安藤寿孝
 <栗>の造形 Project for achestnut farm in Nakatsugawa
石橋洋二郎
時と機能の流れる図書館
大木壮太
internal engine 錦2丁目再燃計画
河村佳高
FloatingSchool
深松風光
Hisaya Box
米岡真奈美
〈路地〉で暮らす - 名古屋四間道の集合住宅 -
2007年度審査経過
審査員 鳥山敦生(S48年卒)、藤吉洋司(S49年卒)、小林聡(S58年卒)
審査員評

平成19年度八いつ賞の審査を3月3日シンポジオン棟で開催された大学の講評会にあわせ行いました。

久しぶりに訪れた豊田講堂が見違えるほどにきれいにリニューアルされているのに驚きました。東側の
シンポジオン棟の間のピロティ-部分をアトリウムとして一体化した空間には感心しました。あまりにきれ
いなせいか時間の経過がかき消されちょっと寂しい気もしました。

 今年度は7点が出展されました.卒業設計が選択であるからでしょうが7点は寂しい.せっかく建築を
学んで最後の提案機会を逃すのはもったいなく思います.先生方は私が学生の頃より熱心に指導され
ている印象でしたが学生の意欲が問題なのかもしれません。出展作品のテーマ設定もおとなしいもの
が多いように感じました.荒削りでも学生らしい問題意識を感じさせる提案が少ないのが気になりました。
環境問題をはじめ私たちが直面する困難な課題に挑戦するエネルギーを期待したからでしょうが、、、、。

 山口さんの作品はテーマ設定、建築的提案、構造的提案、表現力など高いレベルでまとめられており
八いつ賞にふさわしい作品でした.そのほかにも将来の可能性を感じさせる作品もありましたが、災害
という重いテーマに取り組み魅力的空間を作り上げられた山口さんの力量は抜きに出ていました。選に
漏れた方を含め皆さんの今後の活躍を期待します。(藤吉洋司)

歴代受賞者(敬称略)
2007年度 山口智三  Learning from Catastrophe -災害資料館計画-
2006年度 森田 慧 Stoa Flora
2005年度 福田純一 HIROSHIMAの記憶
2004年度 浅見泰則 水の駅
2003年度 谷田侑美子
2002年度 安藤由里子 Flower Factory MUseum
2001年度 平野章博 飛鳥の架橋
2000年度 置塩淳夫 TRANSTATION
1999年度 並松史郎 Cultivation-space 定年帰農者の農村
1998年度 若見招子 CHILDREN PATH PROJECT
1997年度 該当者なし
1996年度 原 優子 TERMINAL STUDENTS CENTER
1995年度 大西高広 Yacht Workshop
1994年度 大崎太郎 MEDIA NORD in NAGOYA